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2010年03月23日

伊久美二俣 山村体験交流ゼミ

2010/3/22(月・祝)
島田市の伊久美二俣地域で、「伊久美二俣 山村体験交流ゼミ」を開催しました。

静岡の「手もみ茶」発祥の地と言われる「伊久美二俣」は茶貿易で大変栄え、現在も繁栄期に建てられた立派な民家が数多く残ります。
この伊久美二俣の山村活性化と都市住民との交流を目的に開催するのが「山村体験交流ゼミ」。

今回は記念すべき第1回目。
講師は、元静岡県立大准教授で、現在は新宿の工学院大学後藤治研究室に在籍されている「二村悟」氏。
恐らく、日本いや世界中で、お茶と建築に特化した研究をされているのは二村氏しかいらっしゃいません。

静岡のお茶は、外貨獲得の為に欧米に輸出するところからスタートしています。日本国内での需要が増えたのは、外国でのブームが去ってから後のこと・・伊久美二俣では、幕末から明治にかけて何と、その茶貿易で栄えた・・という歴史があるのです。そして、未だに、繁栄期の民家や銀行の建物などが残っています。

そんな由緒ある山村ですが、今はどこの山村もかかえている世帯の減少、高齢化の波が押しよせています。
あと10年したら・・どうなるか・・そんな状態を何とかしたい!と地元の有志が町おこしの一貫として実践するのがこのゼミです。
※ワタクシはコーディネーターとして協力しております。

↓今回見学した民家のひとつ(ここでお茶産業の大発見が!?)
伊久美二俣 山村体験交流ゼミ

今回は、二村氏に、お茶の近代産業の流れと、それに付随してきた建築物や構造物などについて、どんな風に見たらよいのか?ポイントを解説していただきました。
また、伊久美二俣の町並みの特徴や残っている民家や茶工場を見ると・・これだけ「お茶の静岡」といって全く産業遺産的なものが残っていない、悲しい状態の静岡県の中でこの伊久美二俣は、手もみから近代までの一連の過程が残っていることは素晴らしい!!と大絶賛でした!

↓午後はゼミ参加者と一緒に集落を散策(手前右が二村氏)
伊久美二俣 山村体験交流ゼミ

参加したのは約40名。
山村に残る上質な民家と茶産業建築の面白さに皆、感心していました。

散策後は、日本茶インストラクターで茶商さんでもある西野商店の西野真さんに美味しいお茶をいれていただき、いっぷくしながら、伊久美や藤枝のお茶のウンチクをいろいろ教えていただきました。
↓お茶を入れる西野さん
伊久美二俣 山村体験交流ゼミ

歴史と建築から静岡、いや日本のお茶を見ていくと、とても面白いです。

「伊久美二俣山村交流ゼミ」はこれから数ヶ月おきに実施予定です。
次回開催予定は6月・・お問い合わせは「こころ現代民家」まで・・

※ 掛川倉真の小さな蔵移築プロジェクト・・参加者募集中!(解体ワークショップ予定:4/11・日)
コチラもお問い合わせは「こころ現代民家」まで・・



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Posted by こころ現代民家研究所 at 17:09│Comments(0)伊久美二俣 山村体験ゼミ
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