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2010年04月27日

小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告

2010/04/25(日)・・掛川市倉真の小さな蔵を解体するワークショップの二回目を開催しました!

1週間つづいた雨も、この日は見事に晴れました!!
前回は・・土壁の解体までやりました。。

今回は、瓦おろしからスタート!
さあ。がんばってゆこう!!
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
瓦おろしは、手渡し・・連携プレイ。
第一回に続いて、参加してくれた皆さん・・
息もピッタリ。。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
下ろした瓦は、移築後も使う予定なので・・
こうやって並べて保管しておきます。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
瓦の下は、大量の土・・・土の下は藁のムシロが敷かれていて、
その下、野地と言われるものには、割り竹が使われています。
この大量の土と竹を下ろして、、みんなで運びます。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
やっと、蔵の骨組みが見えてきました。
蔵の部材を調べてチエックしてくれてるのは、設計事務所に務めている久保田さん。チエックした部材には番付札を打ちます・・。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
ココラボの鈴ちゃんも番付と記録写真作業を手伝ってくれました。アリガトウ!
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
今回の協力な助っ人の二人。
藤枝の大工、杉山さんと菊川の大工、松村くん。
この二人がいなければ、解体は進まなかったでしょう。。ホント助かりました!
・・ちなみに、松村くんは、私の幼馴染みです。。
お昼は、家の中でいっぷく。。
好評のオーナーさん手作りトン汁で満腹です。
みんなが囲んでいる、大きなテーブルは、松の一枚板。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
小さな引き出しがいくつもついてますが、ここには、かつてこの家に出入りしていた職人さんのお箸や茶碗などが入っていたそうです。(この家は、この辺りで有名な大工さんだったそうです。)
さて、瓦をとったら午後はいよいよ、本体の解体を進めます。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
「おーい。気をつけろよお。。」はずした梁をゆっくり手で下ろします。
150年以上経った松の梁・・その歴史とともに重さもズシリときます。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
かすがいというコの字形の釘は多少つかってますが、柱はただ梁にささっているダケ。
だから簡単に抜けるのでは??・・・なんて具合にはいきません。
木材が中で硬くなって、抜こうにもなかなか抜けません。バールをあてながら・・カケヤ(大きな木槌)で二人で叩いても、数ミリ位づつしか動かない・・・無理にやろうとすれば、周りの部材が壊れる・・これは大変な作業でした。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
解体した材料です。小さな建物なのに、バラしてみるとこんなに沢山になります。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
やっと小屋部分の解体が終わり、下屋根の解体に・・
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
ブログを見て参加してくださった「森の左官職人」さん
土壁の経験もあって、地元の土でつくった土壁がどんな風になっているのかを知りたくて、参加してくれました。。こちらも頼もしいです!!
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
残りの土壁の解体も進みます。。何年もたっているハズの藁なのに・・なかなか強い!引きちぎるのも簡単ではありません。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
最後には、こんな骨の状態までいきました。。夕日に映える古い木材・・綺麗なシルエットですよね。。
さて、今回も沢山参加してくれました!
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
ボクらのアイドル、あいらも・・1日よくがんばったね。。
小さな蔵解体ワークショップⅡのご報告
石原さん、柴田さん、片川くん、岡村さん、くまさん、杉山さん、松村くん、左官職人の山さん、久保田さん、鈴ちゃん、こころ庵新井さん、そしてフランセスク一家、みんなアリガトウ!!

解体は、あとちょっと残ってしまいました。。
もう一回だけ、解体ワークショップを行いたいと思います・・でも、今度は、移築先である伊久美二俣の人も一緒にやりたいと考えていますので、開催日は、またあらためて、このブログでお知らせします。
次回は、残った柱や梁、土台を解体して・・いよいよ伊久美に運びます。

第二回に参加してくれた皆さん、またぜひ第三回もご参加宜しくお願いします!!

★お知らせ
この場所でゴールデンウィーク「捨てないバザー」を開催します!!
解体途中の蔵を見たい方も見学しにいらしてください。

民活イベントvol.2 「 古民家・捨てないバザー 」

開催日  2010年5月4日(火祝) ・ 5月5日(水祝)
開催時間 10:00~16:00
 家を解体するのには、とても大量のゴミがでます。建物そのものは当然ですが、その家の人が使っていた家具や小物などの生活用品、おもちゃや本、流し台や蛇口など、ありとあらゆるモノがゴミとなってしまいます。そんなモノも・・人によっては、必要であったり、使い方を変えればさらに永く使えたり・・というコトが絶対にある!できるだけ捨てないで、何とかできないだろうか?・・というのがこのバザーです。解体される家の思い出のものすべてが、バザーの出展商品です。 
★ それらに価値があるかどうかは、皆さんしだい・・・
※一般の持ち込みバザーではありません。品物の持ち込みはご遠慮ください。 
※参加に申し込みはいりません。バザー現場入場の方は、受付をしてください。
上記「民活イベント」は下記の現場で行います!
● 場所:掛川市倉真地内(国道1号バイパス西郷ICから車で10分)
● イベント主催:こころ現代民家研究所 協力:こころ庵
※お問い合わせは、こころ現代民家まで・・

尚、今回の解体ワークショップに参加してくださった皆さんにはポイントをつけたいと思います!名づけて「民活ポイント」。半日参加で250ポイント・・1日で500ポイントとします。
今、ポイントカードをつくっていますので、それができるまでの間は、自己申告制で管理します。
そして早速、「捨てないバザー」では、このポイントを1日500ポイントまで利用可とします。
( 1ポイント=1円と換算してください。)
ほか、今後、現代民家研究所で開催するイベントでの参加費や買い物、藤枝のこころ庵でのイベントや買い物にこのポイントを利用できるようにします。
詳細がきまりましたら、ポイント所有の皆さんにお知らせいたします・・お楽しみに!











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Posted by こころ現代民家研究所 at 12:18│Comments(4)民活イベント
この記事へのコメント
ほんとうに解体日和(?)で良かったですね。
ブログを見せてもらっただけでも、豊かな気持ちになれました。
伊久美への移築も楽しみですね。
Posted by シクラメンシクラメン at 2010年04月27日 14:06
シクラメンさん、いつもコメントありがとうございます!
晴れました。。よかったです。
ゴールデンウィークも天気の神様にお祈りしております。。
またご報告しますね。。
Posted by sola at 2010年04月27日 20:56
お疲れ様でした。
そして、ありがとう御座いました。
とても充実した一日でした。

本来、建築とは、物と物とをくっつけるのではなく、素材と素材とを結んで行くことだと思います。
そして、この蔵のように、結ばれた素材は、ほどくことが出来ると言う事です。
ほどかれたこの蔵は、伊久美の地でまた結ばれる。

エコで、そしてロマンですね(^0^)

また参加させていただきます。
よろしくお願いします。
Posted by 森の左官職人 山本 at 2010年04月27日 23:29
山本さん、こちらこそ助かりました。
ありがとうございました!
「結(ゆい)」ですね。。
最近、自分がする役割は、そうゆうコトなのかな・・と感じてます。
一緒に、地元の土壁研究をすすめていきましょう!!
Posted by sola at 2010年04月28日 07:25
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